今回の対談はギフテ!の体験「キッズドクター体験」の先生、つかさ内科院長 稲島司さんです。
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子どもがお医者さんになりたいといったら、
親にしてあげられることは?
菅野
今まで「ギフテ!」の体験を開催してみて、ご感想は?
稲島
参加される親御さんは、お子さんの「やる気スイッチ」を入れてほしい、という方が多いのかなと感じます。
あと、毎回、「お医者さんなりたい人」って聞くと、9割くらいのお子さんが手をあげてくれます。それがすごく嬉しいですね。気を使ってくれている子もいると思いますが(笑)。
手を上げない子が1人、2人いますが、聞いてみるとその子たちも獣医さんとか看護師さんになりたいと。
菅野
医療関係ではありますね。ギフテ!の体験が後身を育てるきっかけになればいいですよね。
稲島
体験に参加した子が10年後とかに本当に医学部に入ってくれたら嬉しいですね。もし大人になって、「あの時先生の体験に参加して、医師を目指しました」なんて言われたら、泣いちゃいますね。同じことをスタッフも言っていました。
菅野
それは我々の目標でもありますよ。さらにギフテ!の先生になってくれたら最高ですよね。
もし子どもが「お医者さんになりたい」と言ったら、親は何をしてあげたらいいでしょう?
稲島
月並みな答えかもしまんせんが、環境を作ってあげることが大事だと思います。
例えば聴診器を一本買ってあげるとか。安いのだと2000円ぐらいで売っています。自分の心臓の音を聞いてみるとか、意外に経験したことなかったりしますよね。
子ども時代のちょっとした経験が人生に影響を与えたりしますからね。
菅野
にしだこどもクリニック院長の西田先生(※)も同じ事おっしゃってました。子どもの頃に、聴診器とかペンライトとか欲しかったって。
※小児科キッズドクター体験の先生
稲島
でも一番はやっぱり体験だと思いますよ。
菅野
100点満点の回答をありがとうございます(笑)。

▲やっぱり体験が大事!ですよね
稲島
今は小学生が対象なので、エコーで頸動脈を見るところまでですが、もし中高生くらいで本気で医学を目指している子なら、たとえばエコーでも、心臓とか肝臓とか胆のうとか、ほかの内臓まで見たりして、もっと本格的な体験をして頂きたいですね。
菅野
中高生向けはこれからやっていこうと思っているので、そこは改めて相談させてください。
でも今のキッズドクター体験は、医学部の学生でも2~3年勉強しないとできないことを、実際に体験しているんですよね。稲島先生の体験だって、診療とリハビリの仕事の両方を体験できる。本当に贅沢な内容だと思います。
稲島
僕なんて医学生の時に、病院見学で白衣を着て、先生の後ろについて廊下を歩くだけで嬉しかったですからね。
診察や検査の本格的な体験ができるのは、とても貴重なことだと思います。手前味噌ですが(笑)
菅野
(笑)。大事ですよね。キッズドクター体験でも白衣を着れますから、それも嬉しいでしょうね。
本物体験する機会が世の中にもっともっとあればいいなと思うんですけど、まだまだ少ないので、先生たちと一緒に草の根的に増やしていけたらなと思っています。
ぜひギフテ!でも医療のきっかけ作りの体験を続けていきましょう。
おわり
►この対談は全3回でお届けしました。
・第1回 「日本人の死因のざっくり半分は血管が原因」
・第2回 「循環器内科は取得しなければいけない『手技』が多い診療科」
・第3回 「子どもがお医者さんになりたいといったら?」

まわ

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