こんにちは、みらいスクール校長の菅野です。
緊急事態宣言が発令され、日常とは違う生活がスタートしました。
ギフテ!でも緊急事態宣言の期間である5月6日までの体験は全て中止・延期として、一日も早い沈静化を願うばかりです。
第二次世界大戦以降の世界が直面した最大の危機とも言われるこの状況なので、今の子ども達に与える影響がとても心配です。我々保護者世代も味わったことのない2ヶ月に及ぶ休校という事態にとまどう親子がいても当然のことと思います。
そのような状況の中でギフテ!にできることは何かを考え続けたいと思っています。まずはその第一歩として、これまで250種類以上の体験をつくり、1万組以上の親子の皆さんと接してきた私の考えをご参考までに発信できればと思います。
一番お伝えしたいのは、この時期だからこそ「リラックス&リスペクト」が大切ということ。
大人達が実践することで、子ども達もその効果を体験して、何かをつかんでいってくれたらいいなということです。

この困難から何を体験するのか?
ギフテ!の体験を作るときに、その道のプロフェッショナルの先生と一緒に必ず考えるのが「何のために子ども達にこの体験をさせるのか」ということです。
プロから学ぶ本物体験、というコンセプトではありますが、ただ場所ややっていることが大人と同じだったら本物体験、というわけではなく、それでは「ごっこ遊び」の範疇を出ないと思っています。
例えばキッズドクター体験だったら、「お医者さんごっこ」ではなく、「医師という職業のやりがいを体験してほしい」というような先生の想いを引き出して、その上で体験のコンテンツを一緒に考えていくようにしています。
そのように考えると、今回の大変な困難からも、子ども達は何かを体験したり、そこから何かをつかんだりしてほしいなと思います。
皆さんも震災や事件からしなやかに立ち上がっていく人を見ることはないでしょうか。今回の状況も見方を少し変えれば、戦後誰も味わったことのないような場面なので、これを糧に成長してくれると、それだけでも少し報われる気がします。
人間 VS ウイルス から 人間 VS 人間 になってしまう?
今回の新型コロナウイルスにはいくつかの特徴があります。
まずは世界的にダメージを受けていること。相手が未知のウイルスであるということ。そのため、物理的に対抗することはできず、ひたすら耐える戦いになってしまうこと、などでしょうか。
その中でも私が一番気になるのは、「ウイルスとの戦争」というような表現も出てきていますが、実際にはウイルスは人に感染しているわけで、そのような発想に立つと「人vs人」という構造になってしまいがちな点です。
世界でも国内でも、みんなが良かれと思って誰かを批判することが非常に多くなってきている気がします。批判の対象は、発信する人から見て「ウイルスとの戦争」に参加していないと思われる人、その原因を作ったと思われる人、その対応が遅い・間違っていると思われる人など、ウイルスと戦いたいのに、結局人と人が争っています。家庭内暴力の増加も世界的な問題になっているようです。
人間も動物ですから、心が穏やかでなければ、イライラするし、結局は大声を出したり、行動が荒くなったりと、物理的に乱れていきます。これではウイルスの思う壺です。
子どもたちに、今こそ伝えたい「リラックス&リスペクト」の大切さ
そのように考えると、いま一番大切なのは「リラックス&リスペクト」だと思います。これまでの世界ですと「ラブ&ピース」と言いたいところですが、今は、まずは心も体も落ち着いて、そして相手を尊重して穏やかにしていることが、一番の解決への近道になると思います。
今回の対応で比較的成功しているとされるシンガポールでは「The health of all depends on each one of us. Let’s stay calm and united.(皆さんが健康でいられるかどうかは、我々全員の行動にかかっています。穏やかにそして1つでいましょう。)」という発信を政府が何度も国民に呼びかけているとのことです。
まずは子どもたちの一番身近にいる私たち保護者が以下のようなことを実践をしていく。
- ・批判の前に相手の言うことに理解をする姿勢を見せる
- ・イライラする弱い自分にうち克って笑顔でいる
そこから、子ども達も自分なりの気づきを得てくれればいいなと思います。
多くの人が「リラックス&リスペクト」ができれば、ウイルスもそんなに飛ばなくなるでしょうし、その先により強力な人類の武器である「想像力」や「思いやり」が生まれます。こういう時期だからこそ、子ども達に何を感じてもらいたいのか、我々も意識して過ごしたいですね。
長文になってしまい失礼しました。
ギフテ!でもご家庭での「リラックス&リスペクト」に少しでも貢献できるような企画をこれから用意して発信していこうと思います。
そして、この混乱が落ち着いたときには、安心して親子の皆さんが体験を心から楽しんでもらえるよう、しっかり準備をしていきたいと思います。
まずは誰も体験したことのない一ヶ月間を、子ども達とともに、リラックス&リスペクトして乗り越えていきましょう。
2020年4月10日
株式会社みらいスクール
代表取締役校長
菅野 高広

校長すがの

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