令和時代を生きる子ども達へ -

令和時代を生きる子ども達へ

2019.5.1

みなさん、こんにちは。
みらいスクール校長のすがのです。
本日より新しい元号、令和の時代になりますね。
 
せっかくの節目ですので、今日は元号とともに教育がどう変わってきたのか、これからどう変わっていくのかを、私なりの理解でまとめてみたいと思います。
令和の時代に大人になっていくお子さんの教育を考えていく上で、少しでもご参考になれば幸いです。

教育を車に例えてみると?

最近教育の例えとして、自動車を使って以下のように考えています。

・エンジン:知識や技能などの処理能力
・ハンドル:思考力や表現力などの操作能力
・ガソリン:価値観や倫理観、夢や目標など原動力

 
今回は便宜的にこれを用いて、それぞれの時代の教育の流れと、これからについて考えてみたいと思います。

昭和は高性能エンジンを追い求めた

まず昭和の時代ですが、高度経済成長を受けて、教育には「良いエンジン」が求められました。
 
そのため、この時代の教育トレンドは「詰め込み教育」とか「受験戦争」などといったキーワードで、同じルールでいかに速く走れるかを競っているようなイメージではないかと思います。もちろん単純化したらの話ですが、経済も人口も右肩上がりで、ハンドル操作やガソリン補給は全体でできるので、各自はとにかく決められたコースを走るエンジンを高性能にすることが求められました。

多様な価値観の中、自由を求めた平成

時代は平成になり、バブルがはじけ、高度経済成長が終わります。世の中の価値観も多様になり、「自分探しの旅」や「ナンバーワンではなくオンリーワン」といったキーワードが出てきて、「各自のハンドル操作」が問われるようになってきます。そんな中で学習時間の削減と自由度の高い授業をセットにしたいわゆる「ゆとり教育」が登場し、詰め込み型から、思考力や表現力を高めることが重視されていきます。
 
ただ、急激に舵をとった反動なのか、エンジンの性能としてのOECD生徒の学習到達度調査が下がり、問題視されます。その対策として「脱ゆとり」と言われる学習時間の再増加もありました。

令和時代の教育改革

これから令和の時代にスタートする2020年からの大学入試改革を中心とした教育改革は、このゆとり教育の集大成になるのだと個人的には思っています。
 
エンジン(学力)の評価をゆるやかにして、アクティブラーニングで強化する思考力・表現力などを測定対象とし、またこれからの時代のハンドリングとして欠かせない実践的な英語やプログラミングを重視します。

令和時代の課題と教育の姿

この最初の教育改革は私の理解では平成の「ハンドル操作の向上」の延長です。本格的な令和の時代に求められていくものは、その次に来るものだと思います。
 
私が考えている今の教育の一番大きな課題は、諸外国と比較して子どもの自己肯定感があまりにも低い状況にあることです。
 
 (参考情報)内閣府資料:特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~
 
多くの子どもや若者が将来に肯定的な見方をしていなかったり、自分に自信を持ちきれない原因の大きな要素として、前述の例えの中の「ガソリン」の問題があると考えています。
 
どんなに高性能のエンジンを積んでも、ハンドル操作が上手くなければきちんと進めませんし、エンジンもハンドルも良くても、燃料が足りなければ、すぐにガス欠を起こして目的地に辿りつけません。
 
みらいスクールでは、このエンジンとハンドルを「社会に出る力」として学校教育の中で高められるもの、ガソリンは「社会に出る意欲」として社会教育の中で得られるものだと考えています。

慢性的なガス欠状態になりやすい時代背景

高度経済成長で成功体験に溢れていた時代は、将来への前向きな意識が強く、社会全体のモチベーションは高いです。そして地縁や血縁で色々な大人から刺激や勉強以外の学びを得られていたので、社会教育の機会は豊かでした。
 
そのような時代であれば、社会に出る意欲は多くの子どもに自然に湧いてきて、ガソリンは補給の必要がなかったのかもしれません。
 
しかし、今の子ども達の環境には、このガソリンを補給する機会が決定的に不足してきているのではないかと思っています。少子高齢化など先行き不透明なイメージを小さい頃から受けていますし、社会的なつながりが希薄になり、社会との接点も急激に少なくなってきています。
 
これは私が自分の娘を見ていて親として感じた危機感であり、ギフテ!を始めるきっかけになった意識でもあります。

子どもの意欲を多様な体験で高めていこう!

令和の時代には、ハンドルから一歩進んで、ガソリンをいかに上手く補給・点火して、それぞれの子どもが自分らしい目的地にしっかり進んでいける力をつけられる教育が求められると思いますし、そうあってほしいと願っています。
 
そのために、少なくなってしまった子どもと社会の接点を、時代の流れと嘆くのではなく、新しい時代に新しい形として創り出すことができれば素晴らしいと考えています。
 
良質な社会との接点が増えれば、子どもたちは将来により大きな可能性を感じてくれるでしょうし、自分が将来できることのイメージをふくらませることができます。
 
そのために多様な大人から色々な世界を学ぶ体験は最適な教材だと信じています。

ギフテ!で実践している「その道のプロフェッショナルとの本物体験」は、まさにこのガソリンとしての「社会に出る意欲」を高めるためのきっかけづくりになると信じていますし、何度か発信している「キャリア教育の新しい形をつくりたい」という想いもここからきています。
 
せっかくの機会にと筆を走らせていて、つい熱がこもってしまいましたが、令和の時代に、ギフテ!の本物体験が、自分らしく生きていくための夢を見つけたり、可能性を広げたりできるよう、新しい元号でも社員・先生一丸となってがんばります。
 
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
 
令和元年 5月1日
 
株式会社みらいスクール
代表取締役校長 菅野 高広

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校長すがの

校長すがの

岡山県出身、東京都在住、二児の父。趣味は音楽とアウトドア。会社の夢は未来の学校をつくること。個人の夢は世界3大ロックフェスに行くこと、5ヶ国語喋れるようになること、世界7不思議を見ること。