
H.I.Sとコラボして「一生モノの原体験」を親子で作ることを目指すギフテ!の夏休みツアー、今回の舞台はアジア有数の経済大国であるシンガポールです。ささき隊長の完全同行で、大都会シンガポールにある「大自然」を探検し、現地の子ども達と英語での交流も行う、特別なツアーに出発します!
☞国際都市シンガポールで世界を感じる大自然探検ツアー!
※説明会を3/22・4/19(日)に開催します。
►この記事はこちらの続きです
自然は優しいだけじゃ面白くない。ちょっと怖いから惹きつけられる
菅野
ナチュラリスト体験に参加されたお母さんから、「今まで怖くて触れなかった虫が、触れるようになりました」とコメントいただいたことがあります。虫は怖いという親御さんも多いですよね。
ささき隊長
自然としっかり向き合ってないから怖いと感じるのだと思います。
自然は怖くないものの方が圧倒的に多いです。でも、知識がないと「噛むんじゃないの?」とか、「毒があるんじゃないか?」と思ってしまう。しっかり向きあって正しい対処法を知れば解決しますよ。
とはいえ、自然って甘いとか優しいだけじゃ、面白くない。ちょっと怖いとかスリリングがあるのも自然の味付け。例えば目の前に大きな蛇が出てきたら、「キャー」と叫ぶけど、写真を撮りたくなるじゃないですか(笑)。近寄れないけど、「すごーい」って言いながら見ちゃいますよね。
菅野
わかります。危険生物とかも人気ありますよね。
ささき隊長
ただ、さじ加減がわかって近づくことが必要。これ以上踏み込んではいけないとか、これは逃げちゃいけないとか、それを知るには体験が必要です。
本を読むだけじゃなくて、現場に出ることで解決していく。今の親子たちは体験が少ないと本当に感じます。
潮干狩り場の人から聞いた話ですが、「今日はすみません、満潮なので潮干狩りできないです」とお断りすると、怒るお客さんがいるそうです。「せっかく休みとってきたのに」「今日しか空いていないのに」とか。これもひとえに体験不足ですよね。2メートルくらい水深あるのに、知らないんだなと思っちゃいますよね。

▲海にいたのはアカクラゲ。毒があるので触ってはいけないとのこと。
菅野
あと親が自然に対して「怖い」とか「汚い」とか反応している姿を見ると、子ども同じようになりますよね。
ささき隊長
なので、子ども達に人間としてのトレーニングをしてもらうのがギフテ!の体験ですよ。
たとえば、山で遭難した時でも「この草は隊長が食べられるっていってたな」と思い出して、生き残れるかもしれない。遭難しなくても、子どもが親になった時に、自分の子どもと公園に遊びにいくと、「この植物の名前覚えている」とか、「この生き物は危ないんだった」って教えられる。
だから自然体験は未来への投資でもあるんです。今のよかっただけじゃない、別のよかったが出てくる。
菅野
体験が未来の贈り物になる、というのはギフテ!のコンセプトそのものです。
何よりかっこいいですよね。そういう知識がある大人って。
ささき隊長
スポーツも芸術も素晴らしいのですが、プラスアルファ自然について知っていると、どこにいても楽しく生きていけますよ。
第3回 「なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」」に続く
►この対談は全3回でお届けします。
・第1回 「シンガポールにはドーナツの穴の部分がある?」
・第2回 「自然はちょっと怖い。だから惹きつけられる」
・第3回 「なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」」
国際都市シンガポールで世界を感じる大自然探検ツアー!について、パンフレットや詳しい情報をご希望の方はこちらからお問い合わせください
佐々木 洋(ささき ひろし)さんプロフィール

25年以上にわたり環境教育・自然解説活動を展開。日本では数少ないプロフェッショナルのナチュラリスト(自然解説者)として、講演、執筆、写真撮影、テレビやラジオ番組への出演・監修など幅広く活躍。日本自然科学写真協会会員、日本自然環境専門学校講師。

まわ

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