音楽の世界は英語がマストになりつつある【校長×先生】作曲家/プロデューサー 春川仁志さん③ |

音楽の世界は英語がマストになりつつある【校長×先生】作曲家/プロデューサー 春川仁志さん③

2019.9.27

みらいスクール校長の菅野と教育の知見の深い方々との、教育をテーマにした様々な対談をご紹介していきます。育児や教育へのヒントになれば幸いです。
 


今回の対談はギフテ!の体験「キッズシンガー体験」の先生、作曲家/プロデューサーの春川仁志さんです。
 
この記事はこちらの続きです

高い声が出なくてもいい。個性が大事。【校長×先生】作曲家/プロデューサー 春川仁志さん②


 

音楽の世界は英語がマストになりつつある

菅野

音楽の道に進もうと思ったきっかけは?
 

春川

小さい頃にマドンナやマイケルジャクソンの曲を聞いて、「こういう曲を書けるようになりたい」と思ったのがきっかけです。
 
その時から裏方気質だったんでしょうね。13歳の頃にお小遣いをためて、5万4800円のキーボードを買いました。それでも飽き足らなくて粗大ゴミの足踏みオルガンを拾ってきて、親に驚かれました。
 
中学3年でようやくピアノ教室に通い始めて、小学生に混じってバイエルから始めました。やる気があったので3年くらいでソナタくらいまで行きましたね。
 
昼は子ども向け、夜は大人向けにジャズを教えていた教室でした。夕方のクラスに通ううちに、自然と大人たちに混ざるように。かっこいいジャズのコードに触れて、徐々に演奏メンバーに加わるようになりました。

菅野

高校生が大人に混じるってすごいですよね。その頃には音楽の道に進むと決めていたんですか?
 

春川

そうですね。1mmも迷いがなかった。
 
高校を卒業する時、担任の先生に「武道館で会いましょう」と宣言したの覚えてます。実際に自分がアーティストとして武道館に立ってはいないけど、武道館に立つアーティストに曲を提供しているので、間接的には有言実行できたかなと。

音楽の世界もグローバル化が進んでいる

菅野

厳しい音楽の世界で生き残るために必要な事は?
 

春川

ここ5年くらいで、急激に音楽の世界もグローバル化が進んでいます。
 
アジアやヨーロッパなど各国から日本に楽曲を提供する人たちが増えています。日本はCDが売れるので、曲を作る人にとって良いビジネスになるんですよね。だから、今後音楽をやる上で、世界の人とやりとりをするためのコミュニケーションツールとしての英語はマストだなと思います。

菅野

グローバルな環境でコミュニケーションできる能力が必要ということですね。

 

春川

音楽の世界だけじゃないでしょうけどね。

 

菅野

今の日本の中高生は、実は英語はかなりできるんだけど、それでもしゃべらないんですよね。
 
英語を書けるし読めるけど、自分の意思を伝えて、相手を動かすが苦手です。日本語でもなかなかそういう経験をしていないからかも知れません。
 

春川

あと、教育の場では、今だに正解の幅が狭く感じるのですが。実際の社会に出ると、答えはたくさんある
 
あらかじめ用意された答えに導こうとする考え方自体が、もう時代にあっていないですよね。

 

「それは違う」「まだ早い」。そんなことはない

菅野

ギフテ!の先生は、全員がプロフェッショナル。春川さんのように、自分で道を切り開いてきた人ばかり。そういう人を間近で見て、「答えって一つじゃないんだ」と思えるきっかけになったらいいな。

 

春川

あとは大人が余計なことを言わないのも大事。
 
「それは違う」とか「まだ早い」とか。音楽の世界なんて年齢関係ないですから。やりたければどんどんチャレンジさせた方がいい。で、親は黙って見守る

 

菅野

つい、口を出してしまうんですよね(笑)
 
今回の対談では音楽の持つ魅力を体験の側面からもたくさん感じることができました。自分に勇気や自信を持つきっかけにもなるし、個性や創造性を磨く練習にもなる
 
たくさんの子どもに音楽の楽しさを通して、自分の殻をちょっと破ったり、自分に更に自信を持つきっかけ作りをしてほしいです。これからもたくさんの体験を届けてください。

<終わり>
 

キッズシンガー体験はこちら

音楽が好きな子も、自分の殻を破りたい子にも。プロデューサーから学び、自分に魔法をかける体験を。
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    ►この対談は全3回でお届けしました。
     
    ・第1回 「歌を通して子どもが成長する瞬間が好き」
    ・第2回 「高い声が出なくてもいい。個性が大事。」
    ・第3回 「音楽の世界は英語がマストになりつつある」(今回)

     

    春川 仁志(はるかわ ひとし)さんプロフィール

    卓越したメロディーセンス、ジャンルを問わず幅広く且つ時代を捉えたサウンドメイクで数多のアーティストへ楽曲を提供。
    美しく繊細なメロディーラインが秀逸なバラード楽曲に於いてその手腕を高く評価される。
    また、Sound Produceに於いては、サウンドメイクのみならず歌心を最大限に引き出すボーカルワーク、ア・カペラアレンジをも得意とする絶妙なコーラスワークでアーティストから絶大な支持を得ている。
     
    ■楽曲提供、プロデュース
    EXILE / 三代目J Soul Brothers / GENERATIONS / 東方神起 / GOLD RUSH / SMAP / 清木場俊介 / HOME MADE 家族 / 加藤ミリヤ / AZU / 倖田來未 / Juliet / Tiara / 中村舞子 / 古内東子…and more

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    まわ

    まわ

    京都市出身。大学卒業後に出版社を経て広報の道へ。中小企業診断士、販売士一級の資格を保有。最近、趣味で家庭菜園を始め、自分で育てた野菜でサラダを作るのが目標。