なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」【校長×先生】ささき隊長 -

なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」【校長×先生】ささき隊長

2019.5.21

みらいスクール校長の菅野と教育の知見の深い方々との、教育をテーマにした様々な対談をご紹介していきます。育児や教育へのヒントになれば幸いです。 

 
今回は、ギフテ!の自然体験の先生、プロ・ナチュラリストのささき隊長こと先生です。
 
►この記事はこちらの続きです

シンガポールにはドーナツの穴の部分がある?【校長×先生】ささき隊長

自然はちょっと怖い。だから惹きつけられる【校長×先生】ささき隊長

なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」

菅野

ナチュラリスト体験をやると「ささき隊長みたいになりたい」という子どもがたくさん出てきますよね。
 

 

ささき隊長

「どうやったらささき隊長みたいになれますか?」とよく質問されます。答えとしては、自然の勉強ももちろん必要だけど「ずっと自然を好きでいてね」と言います。
 
小さい子どもは、生き物や自然を好き子が多い。だけど大きくなると、勉強が忙しくなったり、周りを気にして虫を触らなくなったりする。そうするとブランクが出来て「好きな気持ち」がリセットされてしまうんですね。
 
だから、生き物が好きな子には、ずっと好きでいてほしい。スポーツも勉強もしたらいいけど、地下水脈みたいにちょっとずつでいいから、好きな気持ちを持ち続けてね、という気持ちです。

 

菅野

知識よりも好きという気持ちを大事にしてほしい、ですね。
 

ささき隊長

子どもには、何にでも「親しむ→知る→守る」という流れが大事だと思っています。
 
何かに興味をもって、親しんでいるとそのうち知りたくなるんです。例えば毎日遊んでいる木の実があれば、「これなんて名前だろう?」と知りたくなりますよね。で、次にその木を大事にしたいな、守りたいなと思うようになる
 
だから、子どもにとって自然は親しむ→知る→守るという順番が必ずあると思っています。僕らが小学生や幼稚園でやっている活動は、まさに最初の「親しむ」のところ。虫ってかっこいいな、自然っておもしろな、と思って帰ってくれたら、それだけで十分です。

▲ささき隊長に近づいてご挨拶する(?)ドバト

 

菅野

ギフテ!では町田市の大谷里山農園で「里山レンジャー体験」をやっています。「レンジャー」という言葉をつけた理由は、「里山を守る」という意味を込めているのですよね。

 

ささき隊長

今までの里山レンジャー体験に参加した子どもに、「大谷農園はもうなくなって、駐車場になっちゃったよ」って嘘で言ったら、たぶんショックで泣くと思いますよ。
 
池で遊んだ、ザリガニとった、魚の名前を聞いた、という親しんだ記憶が残っていますから。
 
これって大人が頭ごなしに「自然を守らないとダメ」と言っても伝わりません。
でも、大谷里山農園で思い切り楽しんだ記憶があれば、自然と守りたいと思うはずです。

 

菅野

ささき隊長は夢見が丘の動物園、こどもの国、有栖川公園、無人島の猿島、高尾山、里山など、いろんな場所でギフテ!の体験を作ってくださいます。身近な自然がワンダーランドであることを教えてくれます。だけど決して自然だけをアカデミックに切り出さないですよね。人間と自然と含めた体験をしてくれる。

 

ささき隊長

生き物だって、人間が勝手につけた名前で呼ばれているだけですよね。
 
本人はどう呼ばれても気にしないですよ。便宜上、分かりやすいように、「みやまくわがた」と人間が勝手につけているだけです。名前にこだわらなくてもいい。
 

菅野

大人の方は虫とか花の名前の質問が多いですよね。佐々木さんは当然、即答するからリスペクトが集まりますが、ささき隊長からは名前をあまり言わないですよね。
 

ささき隊長

自然の好きになり方なんて自由ですから。親しんでもらえたら十分です。
 
子どもたちだとモンシロチョウを見て、「隊長、これって“もんくろちょう“なんじゃないの?だって紋が黒いじゃない」という質問をする。そういう子どもの疑問を聞くと、「よく見てるな」って感心します。
 

菅野

みずみずしい感性ですよね。
 

ささき隊長

モンシロチョウは、「紋・白蝶」です。紋のついた白蝶。だから紋が黒くてもいいのですが、その子は「紋白・蝶」だと思ったのでしょうね。
 

菅野

それを面白いと思うのか、間違っていると指摘するか、変わってきますよね。
 
今日お話しを伺って、子どもへの未来の投資として、自然を好きになってほしい、そして「親しむ→知る→守る」の流れで、次の時代まで自然を守っていってほしいという想いがよく理解できました。ささき隊長の言動や行動を思い出して、まさにこの想いが根底にいつもあったのだと、とても納得します。
 
そして、「親しむ→知る→守る」の流れは自然以外にも、すべての分野に言えることだと思います。
 
手前味噌ですが、ギフテ!で目指している一流のプロフェッショナルによる本物体験は、まさにこの「親しむ」に最適なものだと思います。
 
ささき隊長のような素晴らしい先生がギフテ!にいてくれて、本当に良かったと思いましたし、私自身も、もっと色んな先生や分野を知って、それを子ども達に楽しい形で伝えていくことで、大切なものを守っていければと思いました。

 

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►この対談は全3回でお届けしました。
 

・第1回 「シンガポールにはドーナツの穴の部分がある?」
・第2回 「自然はちょっと怖い。だから惹きつけられる」
・第3回 「なんにでも大切な「親しむ→知る→守る」」

 

 

佐々木 洋(ささき ひろし)さんプロフィール

25年以上にわたり環境教育・自然解説活動を展開。日本では数少ないプロフェッショナルのナチュラリスト(自然解説者)として、講演、執筆、写真撮影、テレビやラジオ番組への出演・監修など幅広く活躍。日本自然科学写真協会会員、日本自然環境専門学校講師。

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まわ

まわ

京都市出身。大学卒業後に出版社を経て広報の道へ。中小企業診断士、販売士一級の資格を保有。最近、趣味で家庭菜園を始め、自分で育てた野菜でサラダを作るのが目標。