医者を目指す子ども達に伝えたいこと【校長×ドクター】】スキンリファインクリニック広尾 橋本聡院長(2) |

医者を目指す子ども達に伝えたいこと【校長×ドクター】】スキンリファインクリニック広尾 橋本聡院長(2)

2019.3.21

みらいスクール校長菅野と教育の知見の深いリーダーと、教育をテーマに様々な対談をご紹介していきます。育児や教育へのヒントになれば幸いです。
 
今回はギフテ!の大人気体験の一つ、「本格キッズドクター体験」の先生であるスキンリファインクリニック広尾院長 橋本聡さんにお話を伺いました。


この記事はこちらの続きです

「君たちが知っている医者が全てじゃないよ」というのを知ってもらいたい【校長×ドクター】スキンリファインクリニック広尾 橋本聡院長(1)


 

医者を目指す子ども達に伝えたいこと

菅野

「医者」というのは男の子も女の子からも人気の職業です。反面、医者という仕事をきちんと理解している人は意外と少ない
 
普段、病院に行って、診断してもらう数分では一部しか見えない。身近だけど、知らない職業なんじゃないかと。工場みたいに見学もなかなかできないですしね。
 

橋本

医師にもいろんな仕事があるし、一つではないんですよね。
 
子ども達に変な情報を与えて、ミスリードさせてはいけないという義務感はあります。病院ドラマとかは、キレイな部分しか見せなかったりするので。
 

菅野

一つの部分を全てのように見せたり、キレイな部分以外のところもなるべく伝える事をギフテ!も大切にしています。
 
例えばパティシエだと、冷たい水を使ったり、25キロもある小麦粉を運んで肘まで入れてまぜたり、肉体的にハードな部分もある。だけど、チームで協力して、美味しい物を均一にたくさん作って、お客様に届けるというやりがいがその先にあるんだよっていう。
 

橋本

同じですね。どの職業でも現状を包み隠さず伝えるって大事です。夢といっては聞こえはいいですが、一生従事する仕事を選択するわけですからね。

 

菅野

本格キッズドクター体験でも、橋本先生以外に、お友達のお医者さんが3人来てくださって、普段感じている仕事のやりがいを語ってくださったのが、すごく印象的でした。
 
医者からそんな話を聞ける機会ってなかなかないですよね。
 

橋本

この企画について友人の医師に声をかけたところ、みんなボランティアで集まってくれたんです。「子供たちのために協力したい」と、忙しい中みんな力を貸してくれました。

各方面の第一線で活躍する医師達ですので、彼らの話は現場の生の声として子供たちにも印象にのこったのではないでしょうか。付き合いの長い僕ですら、初めて聞いた話ばかりでした(笑)
 

菅野

仕事のやりがいについて、自分の子どもにさえなかなか話さないですよ

 

橋本

体験イベントが終わった夜にドクター達みんなで打上げをしましたが、みんな楽しかったと言っていました。
 
子どもたちからエネルギーもらいますよね。熱心に質問してくれたり、帰りに一緒に写真をとったり。自分が医者を目指していたころを思い出しました

夢は具体的な方がいい

菅野

子どもが医者になりたいと言ったら、親は何をしてあげるのがいいでしょう?
 

橋本

必要な情報を「正確に」与えてあげることですよね。医者になるのに必要な事を整理して、逆算して今やるべきことを伝えてあげる

 

菅野

お医者さんになって何がやりたい」のかまで具体的にイメージが持てるといいですよね。もしくは「どんなお医者さんになりたいか」でもいいです。
 
ただ「お医者さんになる」だけだと、学校を出て試験に合格して、免状を持てばかなうわけですから。
 

橋本

夢は具体的な方が叶いやすいと思っています。
 
サッカーの本田圭佑選手が小学校の卒業文集で、「ワールドカップでゴールを決めて、ACミランの10番をつける」と書いてた話は有名ですけど、それはサッカー界の情報を詳しく正確に得ていたからこそかける夢です。何も情報がなければ、そこまで具体的な夢なんて描けない。
 
だから、医者を目指したいと思う子どもには、まずかたよりなく、正確な情報を伝えることが大事だと思います。
 
医師になる道は年々険しくなる一方です。医師になるという夢を実現するためにはよりその夢は具体的であった方がいい夢を実現するんだというモティベーションを強く持ち続けることが大切だと思います。
 

菅野

子どもは自分が見た世界しか、描けないですからね。
 
ウエディング業界の方の話だと、子どもの頃に結婚式に参列した経験のない子は、ウエディングプランナーを目指さないそうです。だから、最近結婚式が少なくなっているのを危惧していると。
 
ギフテ!は、様々な職業のプロに会えるから、まさに生の情報そのもの。「お医者さんになりたい」と子どもが言えば、ギフテ!を使って会いにいける。そういう機会を今後もたくさん作っていきたい。
 

橋本

私の医者仲間も、またキッズドクター体験を開催したいと言っていました。きっと開業医の中にも、地域のご家族に医者を知ってもらって、つながりを持ちたいと考えている人も多いと思います。
 

菅野

プログラムの準備や運営は我々がお手伝いできますので、場所とお気持ちがあればすぐできますよ。全国のお医者さん、絶賛募集中です!
 
(終わり)
 

►この対談は全2回でお届けしました。
・3/14(木)更新 「「君たちが知っている医者が全てじゃないよ」というのを知ってもらいたい【校長×ドクター】スキンリファインクリニック広尾 橋本聡院長(1)」
 
・3/21(木)更新 「医者を目指す子ども達に伝えたいこと【校長×ドクター】スキンリファインクリニック広尾 橋本聡院長(2)」

 

橋本聡さんプロフィール

スキンリファインクリニック広尾 院長
日本美容外科学会認定 美容外科専門医
日本医科大学卒業後、日本医科大学形成外科助教を経て東京・広尾にて2014年にスキンリファインクリニック広尾(皮膚科・美容皮膚科・美容外科)を開業。
TBS金曜ドラマの医療監修やラジオ、テレビCM等に出演しメディアでも活躍中。美容雑誌『美St(光文社)』が選ぶ2017年美容医療ドクター大賞全国1位受賞

 

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まわ

まわ

京都市出身。大学卒業後に出版社を経て広報の道へ。中小企業診断士、販売士一級の資格を保有。最近、趣味で家庭菜園を始め、自分で育てた野菜でサラダを作るのが目標。