ごはんの「おこげ」は汚い?【校長×校長】船橋市立高根東小学校 渡邉尚久校長(3) |

ごはんの「おこげ」は汚い?【校長×校長】船橋市立高根東小学校 渡邉尚久校長(3)

2019.2.22

みらいスクール校長菅野と教育機関のリーダーと、教育をテーマに様々な対談をご紹介しています。今回のゲストは船橋市立高根東小学校校長の渡邉尚久(わたなべたかひさ)さんです。
 
この記事はこちらの続きです。

自己効力感をどうやって育てる?【校長×校長】船橋市立高根東小学校 渡邉尚久校長(1)

キャリア教育を安易に行ってはいけない【校長×校長】船橋市立高根東小学校 渡邉尚久校長(2)


ごはんのおこげは汚い?

渡邉

学校のFacebookを1年前に立ち上げまして、ほぼ毎日情報を発信しています。
 
こんな感じで(FBページを見せていただく)。朝のあいさつ、今日の行事予定、給食のメニューなど。私が写真を撮って、文章も書いています。情報発信が早くできるのがSNSのいいところですね。HPだとまどろっこしく感じるくらいです。

(船橋市立高根東小学校のFacebookページ。給食メニューなどを校長自ら投稿している。)
 

菅野

素晴らしい!リアルタイムで学校のことが分かって、親は嬉しいですね。
 

渡邉

情報発信は早く・正直であることを心掛けています。
 
たとえば給食の残菜が去年まで市内でワースト1位でした。先生たちに言い続けましたがなかなか改善しないので、「学校だより」で正直に保護者にお知らせしたんです。「残っている給食を見てなんとも思わない子に育てたくありません」とバシっと書きました。
 
今の子どもは麦ごはんやおこげをみて「汚い」と表現する子がいるんです。それって問題ですよね。包み隠さず保護者に発信して、家庭で協力してもらうのも大事だなと思います。

 

菅野

情報発信は大事ですよね。
お米農家さんから聞いた話で、お米に黒い点がつくんですけど、それって日焼けみたいなものである程度は仕方ないそうです。だけど、消費者が「米に虫がくってる」と勘違いしてクレームつけるそうです。
 
だからとても高額な機械を導入して、レーザーで黒い斑点を探知してはじくそうです。それを入れないと米が売れない
 
そういう情報って伝わらないし、今の子供は「奇麗なものしか見ない」環境で育っている子が多いですよね。

 

渡邉

ギフテ!で食教育をやったらどうですか?
 

菅野

実はけっこうやっていまして、野菜、大豆、米などを植えてから収穫して食べるまでを1年通してやる体験(※1)があります。
 
今年は漁業も増やそうと思っているんです。最近、魚を食べる子が少なくなっていますよね。魚のはらわたとかを「汚い」と言って遠ざけちゃう。ギフテ!の釣り体験(※2)では自分で魚を釣って、さばくとこまで体験します。最初は「うえー」とかいうんですけど、子どもってすぐ慣れるんですよね。親の方がおっかなびっくりだったりして。

 

渡邉

なるほど、来年は漁業なんですね。

 

菅野

他にも「蜂を育ててはちみつをとる」とか「ひまわりの種から油をつくる」とか、「綿花から衣類を作る」とか、やりたい体験はいろいろあります。
 
候補の先生はいるので、ギフテ!だけでなく、学校ともうまくつなげられたなと思います。
 

渡邉

ぜひ一緒に何かできたらいいですね!
 

▼渡邉尚久(わたなべたかひさ)さんの授業はギフテ!でも受けられます

子ども版「7つの習慣」!リーダー・イン・ミー教室


世界的ベストセラー、「7つの習慣©」を親子で学べます。ビジネスパーソンには絶大な知名度があり、数々の企業で研修としても実績のあるスティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」。その内容を小学生にも分かりやすく、親子で楽しく学べるような特別体験プログラムです。

※1 ギフテの収穫〜食べる体験

※2 ギフテの釣りの体験

親子でチャレンジ!釣り体験(ルアー釣り)


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まわ

まわ

京都市出身。大学卒業後に出版社を経て広報の道へ。中小企業診断士、販売士一級の資格を保有。最近、趣味で家庭菜園を始め、自分で育てた野菜でサラダを作るのが目標。