みらいスクール校長菅野と教育機関のリーダーと、教育をテーマに様々な対談をご紹介しています。今回のゲストは船橋市立高根東小学校校長の渡邉尚久(わたなべたかひさ)さんです。
この記事はこちらの続きです。
ごはんのおこげは汚い?
渡邉
学校のFacebookを1年前に立ち上げまして、ほぼ毎日情報を発信しています。
こんな感じで(FBページを見せていただく)。朝のあいさつ、今日の行事予定、給食のメニューなど。私が写真を撮って、文章も書いています。情報発信が早くできるのがSNSのいいところですね。HPだとまどろっこしく感じるくらいです。

(船橋市立高根東小学校のFacebookページ。給食メニューなどを校長自ら投稿している。)
菅野
素晴らしい!リアルタイムで学校のことが分かって、親は嬉しいですね。
渡邉
情報発信は早く・正直であることを心掛けています。
たとえば給食の残菜が去年まで市内でワースト1位でした。先生たちに言い続けましたがなかなか改善しないので、「学校だより」で正直に保護者にお知らせしたんです。「残っている給食を見てなんとも思わない子に育てたくありません」とバシっと書きました。
今の子どもは麦ごはんやおこげをみて「汚い」と表現する子がいるんです。それって問題ですよね。包み隠さず保護者に発信して、家庭で協力してもらうのも大事だなと思います。
菅野
情報発信は大事ですよね。
お米農家さんから聞いた話で、お米に黒い点がつくんですけど、それって日焼けみたいなものである程度は仕方ないそうです。だけど、消費者が「米に虫がくってる」と勘違いしてクレームつけるそうです。
だからとても高額な機械を導入して、レーザーで黒い斑点を探知してはじくそうです。それを入れないと米が売れない。
そういう情報って伝わらないし、今の子供は「奇麗なものしか見ない」環境で育っている子が多いですよね。
渡邉
ギフテ!で食教育をやったらどうですか?
菅野
実はけっこうやっていまして、野菜、大豆、米などを植えてから収穫して食べるまでを1年通してやる体験(※1)があります。
今年は漁業も増やそうと思っているんです。最近、魚を食べる子が少なくなっていますよね。魚のはらわたとかを「汚い」と言って遠ざけちゃう。ギフテ!の釣り体験(※2)では自分で魚を釣って、さばくとこまで体験します。最初は「うえー」とかいうんですけど、子どもってすぐ慣れるんですよね。親の方がおっかなびっくりだったりして。
渡邉
なるほど、来年は漁業なんですね。
菅野
他にも「蜂を育ててはちみつをとる」とか「ひまわりの種から油をつくる」とか、「綿花から衣類を作る」とか、やりたい体験はいろいろあります。
候補の先生はいるので、ギフテ!だけでなく、学校ともうまくつなげられたなと思います。
渡邉
ぜひ一緒に何かできたらいいですね!
▼渡邉尚久(わたなべたかひさ)さんの授業はギフテ!でも受けられます

世界的ベストセラー、「7つの習慣©」を親子で学べます。ビジネスパーソンには絶大な知名度があり、数々の企業で研修としても実績のあるスティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」。その内容を小学生にも分かりやすく、親子で楽しく学べるような特別体験プログラムです。
※1 ギフテの収穫〜食べる体験

※2 ギフテの釣りの体験

マス釣りのプロフェッショナル永井さんが、ルアー釣りの理論から実践まで分かりやすくフォローしてくれるから未経験でも安心。釣竿・ルアーもプレゼント。釣れた魚でホイル焼きの準備体験もできる親子体験です。
►この対談は全3回でお届けしました。
・2/15(金)更新 「自己効力感をどうやって育てる?」
・2/19(火)更新 「キャリア教育を安易にやってはいけない」

まわ

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