みらいスクール校長の菅野と教育の知見の深い方々との、教育をテーマにした様々な対談をご紹介していきます。育児や教育へのヒントになれば幸いです。
今回の対談はギフテ!の体験「キッズシンガー体験」の先生、作曲家/プロデューサーの春川仁志さんです。
GENERATIONS「涙」やEXILE「ただ…逢いたくて」などのミリオンセラーから、E-GIRLSや欅坂46、SMAPにも楽曲提供するなど、音楽業界の第一線で活躍されている先生です。

歌を通して子どもが成長する瞬間が好き
菅野
キッズシンガー体験は、子ども達が、春川さんのスタジオ「STADIO SAY IT!」で、実際にレコーディングを体験して、それを世界に1つだけのCDにするという体験です。ギフテ!の先生をやろうと思ったきっかけはなんでしょうか?


春川
音楽活動をプロとして始めて来年で25年になります。今まで自分のために音楽やってきました。次の段階を考えたとき、今までやってきたことを子ども達に恩返しじゃないけど、伝えたいなと思って。自分の声を録音して聞く経験ってあまりないじゃないですか
菅野
ないですね。特にプロのスタジオで録音するなんて滅多に経験できない。
春川
だから面白いかなと思ったのがきっかけです。100人以上の子どもに教えてきましたが、実際は、子ども達に恩返しするつもりが、逆に返されちゃってますね。僕が子ども達から受け取るものが大きいです。初心に戻れます。

自分に魔法をかけて、自分の殻を破る
菅野
キッズシンガー体験は定員5組だから、マンツーマンに近い形になる。子ども達の変化がわかりやすいですよね。
春川
レコーディングブースに入って3回歌ってもらうんですが、2回目以降、ガラっと変わっていく感じが好きですね。3回目になるとやりきった様子でキラキラする。その様子にやりがいを感じます。
菅野
自分の歌声を聞かれるって恥ずかしいじゃないですか。大人だったら耐えられない。
スタジオに1人きりだし、ちょっとした試練ですよね。
春川
ブースに入ると最初は声が震えちゃうんです。孤独だし。
だから、「ブースの中に入ったら君はスターだよ。自分に魔法をかけてあげて」と言ってあげるんです。緊張を楽しむくらい自分に魔法をかけてね。大丈夫だって言い聞かせてね、って言います。
メンタルコントロールってプロでもすごい大切です。陸上競技と一緒で、練習でいいタイムが出せても、本番で結果を出さないと意味がない。ここぞという時に、自分に勇気の魔法をかける術を知っておくって大事だと思うんですよね。
他では味わえない良い緊張感に出会える場
菅野
歌が上手いかどうかより、自分の力を出し切ることが大事。
春川
そう。人に歌を聴かせた経験って自信につながると思うんです。「あの時の緊張も乗り越えられたんだから、大丈夫」って後々思える日が必ず来ると思うんですよね。
菅野
まさに体験ですよね。そういう体験でなかなかできない。そういう場面を経験しているかどうかの差は大きいですよね。
体験の最後に発表するのはありますけど、歌を歌うのは通常の発表よりハードルがかなり高いですしね。
音楽が好きな子だけじゃなくて、自分の殻をやぶりたい子にもいいですよね。その後の人生に絶対プラスになると思う。
第2回 「高い声が出なくてもいい。個性が大事。」に続く
►この対談は全3回でお届けします。
・第1回 「歌を通して子どもが成長する瞬間が好き」(今回)
・第2回 「高い声が出なくてもいい。個性が大事。」(9/24(火)公開)
・第3回 「音楽の世界は英語がマストになりつつある」(9/27(土)公開)
春川 仁志(はるかわ ひとし)さんプロフィール

卓越したメロディーセンス、ジャンルを問わず幅広く且つ時代を捉えたサウンドメイクで数多のアーティストへ楽曲を提供。
美しく繊細なメロディーラインが秀逸なバラード楽曲に於いてその手腕を高く評価される。
また、Sound Produceに於いては、サウンドメイクのみならず歌心を最大限に引き出すボーカルワーク、ア・カペラアレンジをも得意とする絶妙なコーラスワークでアーティストから絶大な支持を得ている。
■楽曲提供、プロデュース
EXILE / 三代目J Soul Brothers / GENERATIONS / 東方神起 / GOLD RUSH / SMAP / 清木場俊介 / HOME MADE 家族 / 加藤ミリヤ / AZU / 倖田來未 / Juliet / Tiara / 中村舞子 / 古内東子…and more

まわ

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