2020年で5回目となる夏の特別なツアー「宇宙ミッション体験 in NASA」の申し込みがはじまっています。
NASAのツアーってどんな感じ?参加してどうだった?そんな疑問にお答えすべく、2018年の同ツアーに親子3人でご参加された徳田さん一家(息子さんは当時小学校4年生)のお母様・朋美さんにご経験談をお聞きしました!

▲徳田さんの息子さん(当時小学校4年生)
種子島宇宙センターに1日半いた息子を見て
「機が熟した」と思いました
ギフテ!
NASAツアーに行こうと思ったきっかけを教えてください
徳田
息子が生まれて最初に興味を持った新幹線からずっと、何かに興味を持ったら本などで知識と興味を高めて温まったところで本物に触れる機会を作るということを意識してやってきました。
このツアーの初回から気にしてはいたのですが、当時は息子も人工衛星にうっすら興味があるものの、他にもロボットや元素や戦艦、豪華客船船長さんのお仕事など興味が広がっている時期だったので見送っていました。
2017年夏の旅行行先を「種子島に行きたい」と息子が決め、好きなだけ宇宙センターにいたいと言ってセンターを1日半味わい尽くす姿を見て「機が熟したな」と思い、ツアーに申し込みました。
家族だけで行く旅行と違い、息子が現地で知りたいことを教えてくれる宇宙のプロが同行というのが決め手になりました。
ギフテ!
出発までにどのような準備を行いましたか?
徳田
アニメ「宇宙兄弟」を放映当時観ていましたがまだ小さくて理解出来なかった部分が多かったので、ブルーレイを買って特にヒューストンやKSCが多く出る、前半部分を中心に観て予習的に楽しみな気持ちを盛り上げました。
ツアー出発1週間前には多摩六都科学館へ行き、ムーンウォーカーに乗ったりはやぶさの映像を観たりして、頭と心を宇宙ワクワクモードに切り替えて楽しむ準備をしました。
ギフテ!
出発まで不安だったことはありますか?
徳田
時差ボケで肝心な時に眠くなってしまうのではないかという心配がありました。しかし、トラブルで深夜に到着しても疲れていても全員集合時間にしっかり集まれて、見学を大興奮で楽しんでくれたので一安心でした。
ただ、やはり夕方ホテルに着くと皆ベッドに直行で、夕食の時間に起きられず、起きられてもホテル1Fのレストランにすら連れていける状態ではありませんでした。なので、夕食は近くのスーパーでサンドイッチやビールを買い込んでホテルで食べるばかり。時差ボケだけでなく、見学の間はずっと頭も心もフルパワーで、一日に吸収したもので頭がパンパンになってエネルギーを使い果たしているように見えました。宇宙センターが目的のツアーなので、付き添いの大人はそういう割り切りが必要な旅だと思います。
本物は想像よりずっと大きくて迫力があった!
ギフテ!
ケネディ宇宙センターに行って一番驚いたことや意外だったことは?
徳田
写真で見ていた想像よりずっと大きく、宇宙に実際に行った本物の迫力に圧倒されるばかりでした。

サターンⅤや発射場を巡るバスツアーで解説して下さった方に、通訳さんを通じて息子が「NASAの技術者になるにはどうしたらいいですか」と直球の質問をしたことがありました。
日本だと「よく勉強して、興味のあることを調べてごらん」のような子供向け回答がされがちですが、その方は小学生の息子に対して「メカニカルがやりたいなら大学時代にNASAのインターンシップで働いて知り合いを作って信頼してもらって入るのが一番よくあるルート。そのためにはアメリカの大学に入らないとならない。」と本当になるために通るべき道を教えてくれました。
相手が子供であっても宇宙開発を志す気持ちがあるなら目指してごらんと言ってくれているようで、息子がとても喜んでいました。

▲サターンⅤのすぐ横にあるバーガーショップでランチ中のショット。
ニコニコが止まりません。
ギフテ!
ツアー中、親子の思い出エピソードがあれば教えてください。
徳田
時差ボケで明け方のまだ暗いうちに目が覚めてしまうので、いっそのことこの状況を楽しもう!と親子3人で外に出て、ホテルの光が届かない場所を探して、夜空を見上げて星の観察をしました。
「日本と見え方は同じかな?」「オリオン座が日本より大きい気がする!」などと大はしゃぎし、「宇宙に一番近い場所で星空観察なんて贅沢だね」と楽しみました。今にして思うとちょっと危ない行動かもしれませんが・・・。
親子ではありませんが、他のご家族と一緒にスーパーで夕食を買い、私たちの部屋で大人はビール片手におしゃべり、子供は食後にやってみたかった枕投げで大興奮というのもいい思い出です。

▲ホテルの外で星空観察しているお父さん&息子さん
将来や学びたいことを口にし始めました
ギフテ!
ツアーに参加後、お子様が変わった点などあれば教えてください
徳田
「旅アト報告会」用のレポート作成している時に、偶然スペースシャトル事故の調査報告を扱った番組が再放送されました。
録画して気になるところを何度も見て、知りたいことはネットで調べ、自分が見てきたリアルな展示の記憶と結び付けて報告書にまとめるという体験が出来ました。
また現地でバスツアーの方、アメリカンスペースミュージアムの方、公式スピーカーGABEさんに会い、直接質問できたのがとても嬉しかったみたいです。
遠い夢の世界にいると思っていた人と話ができたことが自信につながったようで、日本に帰っても積極的に行動し、ついに日本ではやぶさ2プロジェクトチームの久保田孝教授にお会いすることも出来ました。
自分に使える手段をみつけ、会いたい人への熱意を伝えて機会を得るというこの体験は、恐らくNASAツアーで彼が感じた「見るだけじゃつまらない、知りたいこともやってみたいことも自分がやらなきゃ面白くない」という経験から繋がっていったように感じられました。
もちろん科学や宇宙のイベントにこれまで以上に熱を持って参加するようになりました。
先日のスペースエンジニア体験もとてもとても楽しかったそうです。他にもツアーから帰ってからいくつものSTEAM教育関連のイベントに参加し、「好き」が深まる体験を沢山させていただいています。
最近は「アメリカの大学に行きたい」とか、「久保田先生の研究室で勉強したい」とも言い始めています。将来や学びたいことについて口にするようになったのも変化の一つですね。
ギフテ!
NASAツアーへの参加を検討している方にメッセージをお願いします
徳田
徳田 宇宙に行った本物が持つ迫力も、宇宙開発に携わる人たちの熱さも、行ってこそわかるものだと感じます。
初めて見て知る宇宙開発の歴史、宇宙飛行士の勇気や行動力、悲しい事故、これから目指す火星への挑戦、それらすべてが本物ばかりで、ツアーの間中ずっと宇宙開発のわくわくのシャワーを浴び続けているような気持ちでした。
普段から子どもたちへの宇宙教育をされている宇宙兄さんズと一緒だから展示の解説だけでなく裏にあるエピソード、歴史的な意味、注目してみるポイント、機器の宇宙での使われ方や仕組みなど面白くわかりやすく教えていただけて充実した旅になりました。
また、ツアーで一緒だったお友達とは引き続き仲良くさせていただき、学校の友達とは違う「宇宙を目指す仲間」という共に学べる友を得られたのも嬉しいことの一つです。
以上、ありがとうございました!
2020年の宇宙ミッション体験inNASAも募集受付中です。
▼ツアーについて詳しくはこちらからご覧ください
https://gifte.jp/detail.php?eventmasterid__c=7010K000001YUbB

まわ

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