循環器内科は取得しなければいけない『手技』が多い診療科【校長×医師】つかさ内科院長稲島司さん② |

循環器内科は取得しなければいけない『手技』が多い診療科【校長×医師】つかさ内科院長稲島司さん②

2020.3.17

今回の対談はギフテ!の体験「キッズドクター体験」の先生、つかさ内科院長 稲島司さんです。
 
この記事はこちらの続きです

日本人の死因のざっくり半分は血管が原因【校長×医師】つかさ内科院長稲島司さん①


親に馬鹿にされたのが、本気で勉強するきっかけに

菅野

先生は、小さい頃から自主的に勉強する子でしたか?
 

稲島

僕は、悔しい思いをすると見返したくて勉強するタイプだったと思います。
 
医者を本気で目指したのも、医師になりたいという希望を持ち始めた時期に、両親に「医学部に行こうと思う」と言ったら、「本気で言っているの?」という反応でした。それをきっかけに、「医師になりたい」とう希望から「絶対医学部に行ってやろう!」という決心に変わりました。
 

▲両親の反応でやる気スイッチが入った稲島先生に驚きの菅野
 

菅野

そうなんですね。ご両親は医療関係のお仕事ですか?
 

稲島

いえ、普通のサラリーマンと専業主婦の家庭です。
 

菅野

専門はもともと循環器内科を志望されてたんですか?
 

稲島

最初は心理学がやりたかったんです。深層心理とかが好きで、精神科医になろうと思って医学部にいきました。5年生まで精神科医を目指していましたが、実習で病院に入ったとき、循環器内科に方向転換したんです。
 

菅野

実際に医療現場に行ってみて、先生の中で決定ポイントがあったんでしょうか?
 

稲島

循環器内科って一番ワザが多いんですよ。
 
例えば聴診。心臓の音っていろんな音があるんですよね。あとはエコー。血管も心臓も大きなエコーで見れます。それにレントゲン。あと、循環器の医者が一番好きなのは心電図ですね。ただの波形に見えて、いろんな病気がわかります
 
最終的にカテーテルといって、動脈や心臓をを造影してみてなおかつ治療もできるという手技があります。勉強すべき仕事がいっぱいあるんですよね。それが面白いなと思って。
 
目で見て読影して、音を聞いて、問診で背景を探って、なおかつ手を動かす技術があって、というのは、大きな醍醐味に感じました。
 

菅野

すごく広がりがありますよね。いろんな病気につながっていくし。身体の特定部分とか臓器ではなくて、血管はもう全部ですもんね。

 

稲島

はい、色々な手技があるのに加えて、緊急対応もあります。
 
大体、救命センターに入っている病気って、大きく分けて怪我や火傷みたいな外傷系と内蔵の病気による内科系の2つです。内科系のうち、生命に関わることが多いのが、心筋梗塞、心不全、脳卒中、大動脈解離などの心臓や動脈の病気です。
 
その予防もできて、救命救急もあって、しかも治療方法が比較的確立している診療科である循環器内科に魅力を感じました。
 

菅野

医学を学んだ上で見るとすごく魅力的だったんですね。なるほど、面白い。
 

☞第3回 「子どもがお医者さんになりたいといったら?」に続く

 

 

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まわ

まわ

京都市出身。大学卒業後に出版社を経て広報の道へ。中小企業診断士、販売士一級の資格を保有。最近、趣味で家庭菜園を始め、自分で育てた野菜でサラダを作るのが目標。