ギフテ!の将棋&どうぶつしょうぎの先生は、女流棋士の北尾まどかさんです。
北尾まどかさんの体験は、どうぶつしょうぎ→将棋入門→本格将棋、とステップアップしていくのですが、先日本格将棋の体験を見学する中で興味深いことを教えてもらいました。
将棋の局面での戦い方
将棋の展開は、序盤戦→中盤戦→終盤戦という3つの局面に分けられます。
序盤戦
将棋は相手から取った駒を使えるため、非常に複雑で全ての手を読むのは不可能。
そのため、序盤戦では自分の得意なパターンに寄せていくように流れを作っていく。
中盤戦
最後に勝負するために相手の駒をできるだけ取ってエネルギーを蓄えておく局面。
終盤戦
「全方位の読み合い」とのこと。ここまで蓄えたエネルギーを一気に放出して、何十手も先まで読み切って、王将一枚を取りにいきます。
素人の私は将棋をそんな風に考えていなかったので、感心しました。
当然相手は邪魔をしてくるので、自分の思うようには運びませんが、定跡や自分の過去の経験から少しでも有利になるように動かしていくそうです。
藤井聡太七段はなぜ強い?
感心しながら、話題は藤井聡太七段にうつったのですが、彼の強さは「終盤戦」に特徴があるそうです。
藤井七段が詰将棋を小さい頃から得意にされていたのはテレビでもよく紹介されていますが、先ほどの「全方位の読み合い」になったときのスピードと正確さがプロの中でも段違いなのだそうです。
藤井七段はまだ若いため、経験がものを言う序盤戦・中盤戦は基本的に不利な形勢になります。
しかし、詰将棋で培ったスピードを発揮して、中盤戦から終盤戦のギアを入れるタイミングが驚くほど早いとのこと。
相手の棋士の方はエネルギーをたくわえて自分の得意な型にはめていっているつもりなのに、いきなり藤井七段が大きな駒を捨て始めます。
その時に藤井七段ずっと先の王手まで読んでいるので、相手は勝っていたはずなのに逆転負けを喫するという結果になるのだそうです。
もちろん相手もプロなので今後対策をされて来ると思いますが、藤井七段の強さの秘密も、将棋の局面が理解できると分かってくる気がします。
将棋の奥深さに触れるとともに、藤井七段のように突き詰めた強みを持つことの大切さも改めて感じました。
そんなお話しを教えてくれた北尾まどか女流二段の将棋体験、11月に新宿四ツ谷開催を予定しています。是非チェックしてみてください。
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校長すがの

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