校長コラム「英語より大切なこと」 |

校長コラム「英語より大切なこと」

2018.11.12

みらいスクールの校長として、TGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)への参画決定からオープンまでを通して感じたこと、英語教育や子どもとの関わりをコラムにまとめました。不定期で連載中です。 
 
▼前回のコラムはこちら 

校長コラム「英語教育とこれからの子どもたち」


 

まずは言葉よりも気持ち、そしてそれを表すこと

私はお世辞にも英語が上手とは言えませんが、初対面で外国人に好印象を持たれます。 
英語のチアダンス体験の先生をしてくれているシャンダ先生に初めて会った時、私の挨拶について以下の二点をとても喜んでくれました。

 ・相手の目を見て笑顔で話すこと
 ・握手した際に手にグッと力が入っていること


シャンダさんが会う多くの日本の方はこの2つができていなくて、とても悲しい思いをすると言われていました。 

日本語が得意でない外国の方は、まずは相手の表情や行動から相手の気持ちを想像します。 
目を合わせてくれないということは信頼されていないと感じ、握手に力を入れないということは期待されていないと感じるそうです。 
こういう感覚は日本人同士では意識しません。 
むしろ相手に遠慮して丁寧に接しているつもりでも、言葉の通じない相手にはまったく違う意味に捉えられるのだと気づかされました。

まずは言葉の前に、「あなたに会えて嬉しいよ、よろしくね!」という気持ちを、そのまま自然に表情や仕草に表すことで、相手にもはっきりと伝わります。 
「人は見た目が9割」と言われる根拠にもなっているメラビアン法則では、「好意の合計 = 言語による好意7% + 声による好意38% + 表情による好意55%」と言われていますが、まさに言葉の内容よりも大切なものが気持ちであると思います。 

自分に自信を持つ

前述のチアダンス体験をプロデュースしてくれている元NFL/NBAでチアリーダーをされていた中山麻紀子さんからの言葉もとても印象に残っています。
彼女は、チアリーディングを通して人を応援するには、まず自分に自信を持つことがとても大切です、と教えてくれました。
確かに自分に自信がない人に応援されてもちょっと心細いですね(笑)

これはチアリーディングに限らず、相手との会話でも同じだと思います。
自分の英語に自信がなくて、小声で話していても相手には通じませんが、自信を持って文法が間違っていても「これを伝えたい!」という気持ちを持てば、相手がきっと受け取ってくれます。

我々の母国語の日本語で考えればきっと同じことですが、文法の正しさよりも、内容の方がよほど大切です。

TGGのスタッフの外国人はみんな明るくて元気があり、自分に自信を持っているようです。そしてTGGに来る子どもも、そういう場に来ると、元気で「Hello!」と挨拶しています。

もちろん日本語でも明るく元気に挨拶した方がいいと思いますが、言語が不自由だからこそ、大切なことがより感じられるのだと思いますし、それが子ども達に伝われば、英語の事業をやっている意味が本当にあるなと感じます。
 

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校長すがの

校長すがの

岡山県出身、東京都在住、二児の父。趣味は音楽とアウトドア。会社の夢は未来の学校をつくること。個人の夢は世界3大ロックフェスに行くこと、5ヶ国語喋れるようになること、世界7不思議を見ること。